5月14日からのアンケートのまとめです。

「ジョージア」という国名について伺いました。
東欧の国「グルジア」の日本語名が「ジョージア」になって3年余。慣れましたか?
「ジョージア」に慣れた 28.2%
まだ慣れない 71.8%

慣れたという人はまだ3割弱ということで、ジョージアの人にとっては少々残念な結果になりました。新聞でももうしばらくは「ジョージア(グルジア)」のように、説明を付けた書き方をする方がよいかもしれません。

改名する国、というのは少ないわけではありません。コンゴ民主共和国が旧称の「ザイール」から名を改めたのは1997年。アジアでは89年にミャンマーが旧称「ビルマ」から変更しています。これらは政治体制の変更に伴って国名も変えたもの。善しあしはともかく、新しい国として出発するとアピールする意味があります。

しかし、ジョージアの場合は国名を変更するのではなく、日本語での読みを変えるというものです。珍しいケースではありますが、似た例としてはコートジボワール(旧称・象牙海岸)があります。毎日新聞では60年代には既に「コートジボアール」(89年から「コートジボワール」)を使っていましたが、外務省が正式に名称を変更したのは2003年のことでした。

2002年版「職員録」の目次

2004年版

「コートジボワール(Côte d‘Ivoire)」はフランス語で「象牙の海岸」という意味ではあるのですが、同国政府から意訳するのをやめてほしいと申し入れがあったとのこと。80年代からは別称として「コートジボワール」も認めていたものの、法文上も変更されるまでには随分時間がかかりました。

それに比べればジョージアへの変更は比較的すみやかに進んだようです。しかし、この名前ではまず、米国の「ジョージア州」が浮かぶ人が多いと思うのですが、新聞記事への登場回数はどうでしょうか。グルジアが改名した15年4月以来、毎日新聞(東京本紙)で「ジョージア」が登場した記事は388件(5月24日現在)。そこから「ジョージア州」を引いたものは236件でした。国のジョージアに関係ないものが数件ありましたが、「ジョージア州」は152件ですから、国名の方が州名を上回っています。選手の名前に国名が添えられる運動面で特に、国としての「ジョージア」が多く、115件ヒットしました。

運動面においてジョージアの名前をひときわ目立たせたのは、大相撲の栃ノ心でしょう。初場所で優勝、夏場所も13勝という活躍ぶり。4月の毎日新聞「仲畑流万能川柳」欄には「ジョージアを一人で広めた栃ノ心」(四日市・ふくちゃん)という句が載ったほどです。アンケートの期間は夏場所と重なってはいましたが、優勝争いが山場を迎える頃に質問を投稿していれば、「ジョージアに慣れた」という方も少し多くなったかもしれません。


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