2月26日からのアンケートのまとめです。

「切りつける」という動詞につながる助詞について伺いました。
刃物でによる切りつけ事件。加害者側からはどう書きますか?
○○に切りつける 44.9%
○○を切りつける 55.1%

「を」がやや優勢ですが、半々に近い結果になりました。「切りつける」の使い方には悩まされていますが、なおのこと悩みが深まりそうです。

「他動詞+つける」の形を取る言葉には、例えば「踏みつける」「𠮟りつける」のようなものがあります。これらはいずれも「踏む」などと同様「○○を~」という形を取りますから、「切りつける」も「切る」と同様に「○○を」でよい、という議論も成り立つかもしれません。

ただ、「踏みつける」などの場合は「つける」によって動作の程度が強調されているのに対し、「切りつける」の場合は「切る」動作が強まるだけでなく、「その行為が、ある対象に向けられる意を表す」(大辞泉2版)という意味が加わります。

いくつかの辞書の説明では「切りかかる」という言い換えを挙げていますが、こちらは「○○に切りかかる」で問題なく使える言葉です。であれば、やはり「○○に切りつける」の方がよいでしょうか。何ともいえない結果になりました。


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