2月19日からは「圧巻」という言葉の意味について伺いました。

五輪でたびたび登場する「圧巻の演技」。この「圧巻」、どんな意味?
見ると圧倒されるようだ 37.6%
ほかの演技と比べて優れている 38.6%
とにかくすごい 23.8%

辞書による説明は「書物の中で最もすぐれた部分。他にぬきんでた詩文。転じて、全体の中で最もすぐれた部分」(広辞苑7版)。

これに近い二つ目の選択肢を選んだ人と、一つ目の「見ると圧倒されるようだ」を選んだ人が、4割弱でほぼ同率でした。


三省堂国語辞典は第7版(2014年)で「圧巻」について、俗用としながら「思わず圧倒される見もの・聞きもの」という説明を加えました。正直いって、新聞でもそのような使い方と思われるものが多数あります。

三省堂国語辞典第7版

野球でよく見かける「圧巻の投球」。「最後を圧巻の投球で締めた」などであれば、「その部分が試合の中でも特に良いピッチングだったんだろうな」と思って済ますことができますが、「11三振を奪いながら球数はわずか103と圧巻の投球」となるとどうか。試合の中で良かった部分はその「ピッチング全体」だったのだろう、と考えて自分を納得させようとしますが、こうした場合は「圧倒的な投球」とする方が素直ではないかと思います。

ほかにも「マグロが市場いっぱいに所狭しと並んだ様は圧巻」というのは「……並んだ様は壮観」などとした方がよさそう。もはや単に「すごい」という意味で使われているような印象も受けます。4分の1ほどの人が「とにかくすごい」という選択肢を選びましたが、実際の使われ方が曖昧なので、それも自然なことかもしれません。




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