3月12日からのアンケートのまとめです。

「好感する」という表現について伺いました。
相手を好ましく思うこと。「好感する」という書き方をどう感じますか?
問題無いし自分でも使う 0.6%
意味は分かるのでよい 4.6%
「好感を持つ」としたい 94.8%

実に約95%が「好感を持つ」派。大辞泉2版(2012年)で「株式用語以外の場面でも使われ始めている」とありましたが、違和感を持つ方が圧倒的多数でした。

市場記事で「好感する」は長い歴史を持ち、半世紀以上前の1957年の毎日新聞紙面でも「ニューヨーク株式市場は米連邦準備銀行の公定割引歩合引下げを好感して……値上り総額は四十億ドル以上暴騰」とあります。


毎日新聞1957年11月16日夕刊

この「好感」の反対は「嫌気(いやき/いやけ)」で、一般に「もう嫌だと感ずる気持ち」を表すほか、「相場が思いどおりにならないで人気が落ちること」を意味します(大辞林)。この言葉も、株式関連で使われる場合は「嫌気する」と動詞になる用例が辞書でも新聞でも見られます。

「嫌気する」が株式関連以外で使われるようになるのは想像できませんが(語呂もいまいちですし)、「好感する」なら受け入れられるかも……などと考えてしまったのは、出題者が新聞的な表現にどっぷりつかった結果だったようです。今のところ「好感する」は経済関係記事に限った方が無難という結論になりました。



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