1月第4週のアンケートの結果です。

1月22日から伺ったのは「マジ卍」についてでした。
話題の「マジ卍」。使いますか?
使い方は分かるし、使う 3.2%
使い方はよく分からないが、使う 5.4%
使い方は分かるが、使わない 21.6%
使い方はよく分からないし、使わない 69.9%

毎日新聞ニュースサイトのネットウオッチ(→こちらの記事)では「謎」とまで言われていた「マジ卍」ですが、アンケートに答えた人の24.8%、およそ4分の1が「使い方は分かる」としています。一方で「使わない」とした人が9割超というのは、回答した方は大人が多いということでしょうか。

興味深いのは、使い方が分かっていて使うという人よりも、使い方はよく分からないが使う、とした人の方が多い点です。それでは用法が定まらないのも無理もないかもしれません。

ちなみに「卍」は記号ではなく漢字です。音は「マン」「バン」、訓が「まんじ」。漢和辞典では部首「十」で総画は6画とされています。直線を一本ずつ書いていくのが正しい書き方ということになるのでしょうけれど、本欄の筆者にはその書き順もだいぶ謎めいて見えます。



1月26日から伺ったのは、電話を「かける」という時の表記についてです。
電話を「かける」、どう書きますか?
電話を掛ける 15.1%
電話を架ける 28.1%
電話をかける 56.8%

平仮名書きが多いだろうと予想していましたが、「架」を使うと答えた人が4分の1を超えたのは意外でした。「電話をかける」という意味の「架電」が浸透していることがうかがえます。


「架電」がよく使われるようになったのは最近のことのようです。「広辞苑」でも第5版(1998年)までは載っておらず、第6版(2008年)で採録されました。元々は裁判の判決文などに出てくる用語だったようで、1991年6月18日の毎日新聞には、裁判所内で「『電話をかける』を『架電する』と表現した判決文が難しすぎる」と論議を呼んだと記されています。


そうした難解な裁判用語を易しくする動きがある――と記事は紹介しているのですが、「架電」はむしろ定着した観があります。しかしそれを「架ける」とまで応用するのはどうでしょうか。


文化審議会国語分科会が2014年に出した報告「『異字同訓』の漢字の使い分け例」では、「架かる、架ける」について「一方から他方へ差し渡す」と解説し、用例として「橋が架かる。ケーブルが架かる。鉄橋を架ける。電線を架ける」を挙げています。


「電話を架ける」は電気信号をつなぎ渡すようなイメージかもしれませんが、ちょっと無理があるように思います。


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