ハイブリッド車の使用済みリチウムイオン2次電池から、金属資源をリサイクルする技術の記事で「リチウム電池から資源回収」と見出しがついた。しかし「イオン」を略すのは問題。

電池工業会のサイトでリチウム電池を使いきりの1次電池、リチウムイオン電池を充電して繰り返し使える2次電池の例として挙げているように、両者は明確に区別した方がよさそうだ。

長くて略しにくい名前

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命を見出しで「損保ジャパン」。それは合併前の旧社名だからと「損保ジャパン日本興亜」まで長くしてみたものの、グループ内の別の会社を指してしまい、まだ足りない。

同社のサイトには、加入者が保険料控除の申告で、社名が長すぎて記入欄に書けないという「よくある質問」が掲載されており、ここでは「SJNKひまわり生命」と記入すればよいと答えている。ただ「正式な略称ではなく、便宜上ご使用いただくもの」とのことだ。

結局「■育児・介護支援へ 週休3日制」と社名のない見出しに落ち着いた。長くて略しにくい名前は扱いが難しい。

労働者いろいろ

就職・転職支援業界の人物のせりふで「ブルーワーカーより元管理職の方が転職しづらい」。1960年代にヒットした筋トレ用具「ブルワーカー」を連想しそうな響きだが、もちろん無関係。

英語「ブルーカラー・ワーカー」のカラーは色のcolorでなく襟のcollarだから、「青色→青」と略すようなつもりでカラーを省くのはやや乱暴で、縮めるなら「ブルーカラー」が一般的だ。

他に、グレーカラー=ホワイトカラーとブルーカラーに対して、技術関係の仕事に従事する人▽ゴールドカラー=知識・情報産業で働く人▽グリーンカラー=プログラマーやシステムエンジニア▽ピンクカラー=女性事務員▽スチールカラー=無人化工場の産業用ロボット(いずれも大辞泉から)──と、働き手を区分する言葉がいろいろ派生したようだが、そう呼ぶことにメリットがないのか、あまり定着しているとはいえない。
【宮城理志】


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