「JR駅」がテーマの〈読めますか?〉の結果は「河戸帆待川駅」(正解率37%)など。同駅を含む可部線は、廃線が相次ぐJRで初めて廃止区間を復活させました。でも復活前は非電化でしたから「電車が戻ってきた」と書くのは不正確です。
〈読めますか?〉結果

この週はJR発足30周年にちなみ「JR駅」をテーマにしました。まあこれまでも駅名は何かにつけて取り上げてきましたが。


駅名についてのまとめの前に、鉄道に関するごく基本的な用語について記します。といっても出題者(筆者)は鉄道にさほど詳しくないので、間違いがあればご指摘ください。

まず大事なのは「電化されていない線路を走るのは電車ではない」ということです。何を当たり前のことを、と思う方も多いでしょうが、新聞記事では非電化路線の記事で「電車」と間違えた原稿がなくなりません。最近も毎日新聞夕刊で「訂正」を出してしまいました。

想像するに、都会で育った記者には、地方では電車は当たり前にあるとは限らないということが理解されず、同じものとして映っているのではないでしょうか。

では電化されていない所では「電車」の代わりにどう書けばいいのでしょう。「気動車」は正確ではありますが、一般語といえず、普通の記事ではあまり使われません。「列車」か「車両」とするのが一般的です。

なお、車両が1両だけの場合「列車」といっていいかということもよく問題になります。「単行」が正しいという読者の意見を最近もいただきました。確かに「列」こそなしてはいませんが、「岩波国語辞典」(第7版新版)では「一両だけのも言う」と注釈を入れています。そもそも法令上「列車」の定義に「複数編成」などの規定はありません。なお、1両だけでも言うと明記した辞書はちょっと調べたところ岩波国語辞典だけでした。


正解
静内駅しずないえき 74%
せいうちえき 4%
しずちえき %
さて「静内駅」。この駅を含む日高線の鵡川―様似間は、2015年の高波被害から不通のまま廃線の危機にあります。日高線は電化されていませんので、例えば「電車で静内の牧場に競走馬を見に行った」などという文章があると校閲としてチェックを入れる必要があります。

なお、日高本線に限らずJRの「本線」は、毎日新聞など多くの新聞では「本」を略して表記しています。


正解
河戸帆待川駅こうどほまちがわえき 37%
かわどほまちがわえき 38%
かとほまちがわえき 25%
「河戸帆待川駅」はJR史上特筆すべき駅の一つです。廃止のニュースが相次ぐJRで今春、初めて廃止路線を復活させた可部線の駅なのです。しかも廃止前は非電化区間だったのが電化されて復活。だから「廃止路線に電車が帰ってきた」と書くのは不正確です。

実はこの漢字クイズで以前「河戸駅」を出題したことがあるのですが、その時は39%だったので、ほぼ変わらない正解率です。この旧河戸駅とは別に新しく「河戸帆待川駅」ができました。そしてもう一つの新設駅で、新生可部線の終着駅である「あき亀山駅」も、旧「安芸亀山駅」とは位置も表記も違います。


正解
放出駅はなてんえき 60%
ほうすいえき 20%
ほうでえき 20%
「放出駅」。関西人にとっては中古車のCMのイメージが強いようです。また関ジャニ∞の歌「TAKOYAKI in my heart」にも出てくるように、難読ということで取り上げられる機会も少なくありません。

それにしても、元は「はなちで」だったのが「はなてん」に変わったそうなのですが、どういう音韻変化をしたら「ちで」が「てん」になるのか、てんで分かりません。どなたか教えてくれませんか?

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