見た目はそれらしい文章なのに、どうもつじつまが合わない、言葉が違うような気がする……。
そんな時、本当はどう書きたかったのか推理することも校閲者には要求されます。


深い考えが?

「40年もやっていると、自転車の乗り方を教えた小学生に子どもがいたりする。なかなか考え深いもんですよ」

一瞬、文章の意味が分からず硬直しました。

話し言葉では「イ」と「エ」が混同されやすい地域もあります。そのせいなのかどうかは分かりませんが……。


「直裁な表現」

「……のサウンドは、このオーケストラがおのずからもっている……直裁な表現なのだろう」

「直裁」……辞書によれば「ただちに裁決すること、本人が自ら裁決すること」ですが、そもそも一般的な言葉ではなく、「直裁な表現」といわれてもピンときません。

どういう意味だろうとしばらく考えて、「ちょくさい」の慣用読みがある「直截」(まわりくどくなく、はっきり言うこと。本来の読みは「ちょくせつ」)ではないか、と思い至りました。

「截」は常用漢字ではないので新聞では読みがなが必要ですが、基本的に本来の読み方で付けます。

慣用読みも定着しており誤りというわけではありませんが、「ちょくさい」と入力すると「截」に似ている「裁」の字の方も出てしまうのが誤変換の原因でしょう。


「直裁」と書いてしまう間違いは、しばしば見かけますが、本来の読み方「ちょくせつ」で変換すれば、防げるはずです。


読んでみたいです

この漫画家の作品に「渡橋物語」は見つからない!と焦りましたが、調べてみると「東京物語」の打ち間違いではないかという答えにたどりつきました。

「渡橋」も風流そうで読んでみたくなるタイトルなのですが……。

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