「真田丸」がテーマの〈読めますか?〉で難しかったのは「神川合戦」(正解率46%)、「小県郡」(50%)、「九度山町」(63%)
でした。源次郎の兄が源三郎なのは、なぜなのか…… #真田丸
〈読めますか?〉結果

この週はNHK大河ドラマ「真田丸」がテーマでした。


このドラマは、あえて有名な「真田幸村」ではなく、「可能な限り史実に近い」(脚本の三谷幸喜さん)とされる「真田信繁」の名を選んでいることが話題になりました。しかし、これまでのところ、ドラマで主に使われているのは「信繁」ではなく、幼名とも通称ともいわれる「源次郎」。これは、本名で呼び合うのを避けるという当時の習慣にならったものでしょう。それはいいのですが兄の真田信幸が「源三郎」なので、混乱するもとになっています。

毎日新聞夕刊のコラム「憂楽帳」でも取り上げましたが、ドラマの中でも登場人物に不思議がられて、少なくとも第1回と先週放送分の2度、「なぜ?」というやりとりがありました。

真偽は不明ですが、こういう説があるそうです。実は信幸と信繁は腹違いで、信繁の方が一つ年上だったが、その母親の身分が低かったので信幸を兄としたと。しかしそれを本当に隠したいのだったら、信幸に長男らしい名前を与えればよいので疑問です。結局、父親が三男なのに「源五郎」であるように、数字には意味がないような気がします。そういえば「風の又三郎」に又一郎、又次郎とかいうお兄さんがいたのか?なんて、誰も気にしませんよね。


正解
九度山町くどやまちょう 63%
くどさんちょう 21%
くたびやまちょう 16%
数字が入った地名に関しても、元をたどれば数字は関係ないかもしれません。
「九度山町」の由来説としては、弘法大師空海が9度訪れたというものがあるのですが、かまどの古語「くど」からきたという説もあります。どちらか判断することはできませんが、一般論として、地名の漢字はあとからできたものが多いとだけはいえます。


正解
行田市ぎょうだし 80%
なめだし 12%
こうだし 9%
「行田市」は、「日本地名大百科」(小学館)によると「語源は、川や沼が田になったという成田の意味で、もとは『なりた』と読んだとの説がある」とのことです。そういえばこの市にある忍(おし)城の城主だったのが成田氏でした。

正解
小県郡ちいさがたぐん 50%
こがたぐん 26%
こあがたぐん 24%
「小県郡」は文字通り「ちいさい県(あがた)」とされますが、知らないと難読です。正解率50%というのは高い数字ではありませんが、真田丸で何度も出る地名なので覚えた人も多いのではないでしょうか。


正解
神川合戦かんがわかっせん 46%
かみかわかっせん 30%
こうがわかっせん 24%
「神川合戦」は今回最も難問でした。神は地名では「かん」「こう」などさまざまな読みがあります。たとえば「神戸」は「こうべ」だけではなく「かんべ」「ごうと」と読む地名があります。覚えるしかありません。真田が徳川の大軍を破った舞台として神川はもっと知られてもよいと思います。


正解
結び雁金むすびかりがね 80%
むすびがんきん 17%
むすびかりきん 3%
最後に、地名ではありませんが「結び雁金」。真田家の家紋としては「六文銭」が有名で、「真田丸」の神川合戦の場面でも強調されましたが、結び雁金は主に平時に用いられたそうです。画像も可愛いですね。
結び雁金 by Mukai

今年も半分過ぎ、真田丸ももう後半戦に入っています。神川合戦は第1次上田合戦とも呼ばれ、前半のクライマックスでした。第2次上田合戦はあの関ケ原の戦いに伴う戦闘です。第1次ではまだ主軸といえなかった信繁の戦いが今後どう描かれるか楽しみです。

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