オバマ米大統領(右)との会談=2012年9月、ホワイトハウス
軍政からの民主化が進むミャンマー。そのミャンマー人の名前の書き方が新聞によって違いがあることにお気づきでしょうか。

「アウン・サン・スー・チーさん」と音節ごとに「・」で区切って書く新聞と、「アウンサンスーチーさん」と音節で区切らず名前をひとつながりにした書き方をする新聞があります。毎日新聞は後者に属します。

2010年11月の軟禁解除を伝える記事

かつては毎日新聞も「アウン・サン・スー・チーさん」と「・」で区切って書いていましたが、1996年6月に「ミャンマー人の人名表記法の変更について」という用語に関する社内文書が出され、同年7月から原則として「・」なしのひとつながりで書くように改めました。その理由を簡単にご説明しましょう。

1995年7月、最初の軟禁解除時

ミャンマー人の人名には姓名のうちの姓がなく、ビルマ語ではひとつながりの表記をしていて、区切る表記は英語の分かち書き方式をそのまま取り入れたものなのだそうです。ミャンマー情勢の取材の過程で、アウンサンスーチーさんやミャンマーからの留学生をはじめ、多くの関係者から一連表記をするよう申し入れがあったことなどから、外信部で研究・検討を進めた結果、単語の意味のまとまりから考えればその方がベターであるとの結論に達したため、変更に踏み切りました。


なお、アウンサンスーチーさんについては「アウンサン」が名前の一部分であるにもかかわらず、父親の名をそのままとったという極めて特殊なケースで長い名前になっています。「スーチーさん」と省略するケースがあるのはそのためです。 
1996年7月1日掲載の「おことわり」

また、あまり出てきませんが「ウ・サンユ元大統領」「ドゥ・〇〇〇議員」などの「ウ」「ドゥ」は、それぞれ男性、女性に対するビルマ語特有の敬称ですので、これが付く場合にはその後の「・」を省きません。
【松居秀記】

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