〈読めますか?〉結果

織田信長廟(京都本能寺)Photo by PlusMinus
この週は「上下関係」。漠然としたテーマですが、元々のきっかけはNHK大河ドラマ「真田丸」で本能寺の変のシーンを見て「弑逆」という漢字が思い出されたことでした。


正解
弑逆しいぎゃく 69%
しきぎゃく 20%
さつげき 11%
今年が司馬遼太郎没後20年ということもあり、その作品から引用できないかと思いつつ「新潮日本語漢字辞典」を引くと、まさに「国盗り物語」が用例に挙げられていました。
要するに光秀はこの一挙をなんとか正当づけ、弑逆による悪名から自分をのがれさせたい一念なのであろう。

国語辞典では「弑逆」はたいてい「しぎゃく」の慣用読みとされており引き直さなければなりません。しかし「国盗り物語」にも「しいぎゃく」とあるように、現在は慣用読みの方が一般的ではないでしょうか。とすると「しいぎゃく」から引ける辞書の方が便利だと思います。


正解
下種げす 69%
しもぐさ 19%
かしゅ 12%
「下種」は週刊誌などの見出しに最近やたらと多い文言から。講談社の「暮らしのことば語源辞典」にはこうあります。
身分の高い人の意の「上衆(じょうじゅ)」の対語として使われた語で、「下衆」の文字を当てるのが本来である。やがて、身分の低さにとどまらず、「下種の知恵は後から」「下種の勘繰り」など、心の卑しさにも用いられるようになった。


正解
直参じきさん 89%
じかさん 6%
ちょくさん 6%
「直参」は今回最も正解率が高くなりました。「江戸時代、将軍に直接仕えた一万石以下の武士。旗本や御家人を指す」(角川必携国語辞典)という歴史用語ですが、最近多いのが暴力団関係での用例です。「直系団体」という意味のようです。


正解
股肱の臣ここうのしん 75%
しこうのしん 19%
はんこうのしん 6%
「股肱の臣」の肱は常用漢字ではありませんが、股は2010年に常用漢字に追加されました。「股間」のようによく使われる言葉ではない場合「こ」という読みが分かるかどうか調べようと、「肱」の読みは正しい選択肢を用意しました。結果、4人に1人が読めませんでした。


正解
麾下きか 61%
げいか 24%
ひげ 15%
「麾下」は今回最も低い正解率。たぶん「坂の上の雲」に出てくるのではないかとパラパラめくっていて見つけました。出題者がこの言葉を覚えたのは田中芳樹「銀河英雄伝説」からだったような気がしますが、定かではありません。そういえば「弑逆」出題時に「アルスラーン戦記」で覚えたというツイッターの反応がありましたが、これも田中芳樹さんの小説です。

なお、 昨年の司馬作品の販売部数のデータが毎日新聞ニュースサイトに紹介されています。
面白いのは、それほどメジャーではないと思われる「城塞」が「世に棲む日日」の次に人気となったことです。「世に棲む日日」は吉田松陰がらみで大河ドラマ「花燃ゆ」の効果と分かりますが、「城塞」はどういうことでしょう。真田幸村が活躍するので、これも大河ドラマの影響でしょうか。それとも大坂夏の陣から400年というタイミングによるものでしょうか。いずれにせよ、この機会に「風神の門」「関ケ原」「城塞」と、真田幸村が出る司馬さんの小説を読み進めていくのもよいでしょう。

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