〈読めますか?〉結果

この週は「病気」。難読の病名は資料を見ればいくらでも挙げられますが、今回は特に日本人がかかわったニュースなどから選びました。そのためか、正解率は最低でも78%と、全体的に易しい問題になりました。


正解
黄熱病おうねつびょう 96%
いもちびょう 3%
きねつびょう 1%
「黄熱病」は当初「こうねつびょう」かどうか迷うことを想定して選びましたが、広辞苑など複数の辞書が「こうねつ」を「空見出し」として立てているので、間違いの選択肢にできなかったことが正解率を押し上げたと思います。もちろん、1000円札の肖像になるほどの偉人ですから野口英世との関連で覚えていた人も多いでしょうが。


正解
加齢黄斑変性かれいおうはんへんせい 79%
かれいおうはんへんしょう 12%
かれいこうはんへんせい 9%
「加齢黄斑変性」も「おう」か「こう」かで割れることを予想しましたが、いい意味で裏切られました。それほど知られた病名とは思えないし、理化学研究所の高橋政代さんが手掛けたiPS細胞(人工多能性幹細胞)の臨床手術のニュースからも時間がたっているので、記憶の上で正解できた人がほとんどだったとは思えません。知らなくても正解できた人が多いとすると、「黄」が「おう」か「こう」かという問題は出題者が思うほど迷うところではないのかもしれません。


正解
水痘すいとう 78%
すいほう 18%
みずむし 4%
「水痘」が最も低くなったのは、水疱瘡(みずぼうそう)という通称の方が有名なのと、「天然痘」など他の痘の字もあまり使われなくなったことが理由として考えられます。ちなみに「痘」は当用漢字表の時代から引き継いだ常用漢字ですが、いま天然痘は根絶したということなので、常用といえるか微妙な使用頻度となっています。


正解
潰瘍かいよう 95%
しゅよう 3%
つうよう 2%
「潰瘍」の潰も瘍も2010年に追加された常用漢字です。それまで新聞では基本的に「かいよう」と仮名書きにしていました。常用漢字になることで、読み仮名がなくても読んでもらえるか、マスコミはさまざまな調査を行いました。最も大規模なのはNHKが09年に行った高校3年生計1万1494人対象の調査。「胃潰瘍で苦しむ」という例文の「いかいよう」の正解率は73.1%でした。しかし「胃」が付くことで答えやすくなった側面があることは否めません。別の社が行った大学生対象の「潰瘍」単独の読みは50%台だったそうです。毎日新聞も新入社員を対象に調査したところ、3人ほどが答えられませんでした。


正解
疥癬かいせん 79%
かんせん 13%
いぼ 9%
「疥癬」はあまり目にすることのない字でしょうが、「介」「鮮」というつくりから読みの類推が可能です。でもどういう病気なのか。毎日新聞ニュースサイトの「医療プレミア」から引用しましょう。
疥癬は高齢者が多い病院や介護施設でしばしば集団発生します。見舞いの家族や医療者に感染し、さらに感染が広がることもあります。タオルの共用などでもうつる可能性があり、性感染症の一つでもあります。国立感染症研究所によると、年間患者数は8万~15万人にも上ります。

その特徴は、まずヒゼンダニが夜間、皮膚の下で動き回るため、夜に眠れないほどの激烈なかゆみが起こること。そして「皮膚の柔らかいところ」がかゆくなることです。多いのが指と指の間の皮膚の薄い部分や、男性の陰嚢、女性の外陰部です。

何だか読んでいるだけでかゆくなってきませんか。しかし――

それがイベルメクチンの登場で劇的に変わりました。(中略)わずか数錠を1回飲むだけでほぼ完治するのです!

大村先生の業績はオンコセルカ症が広がっていたアフリカで大きいのは事実です。しかし日本の大勢の患者さんも救われているということを我々は知っておくべきだと思います。
谷口恭「疥癬−−ノーベル賞・大村智先生、もう一つの功績」より

改めて大村さんの偉大さが分かります。ということで、有料コンテンツですので登録して「医療プレミア」の記事全文をお読みいただけると大変ありがたく存じます。宣伝でした。
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