漢字クイズ(テーマ・風)結果

11月17~21日の回答割合は次の通り(★が正解)。
靡くたなびく40%なびく★53%よろめく7%
ひさぎ29%ぶな28%ふう★42%
風馬牛かぜばぎゅう1%ふうばぎゅう★60%ふうまぎゅう39%
おろし★80%かざしも14%かざみ6%
おけや5%こがらし★76%なぎ20%

この週は「風」。以前にも何度かやりましたが、永田町から突然巻き起こった解散風にあおられ、またこのテーマになりました。

今回最も正解率の高かったのは「颪」。やはりというべきか、ツイッターで「六甲おろし」という反応が寄せられていることからも、阪神タイガースの応援歌と関連付けられることがうかがえます。しかし日本シリーズでは負けてしまったので、出題時の解説ではそちらをメインにするのはやめ、赤城おろしと解散風とを結びつけました。ちなみにタイガースの歌を「六甲おろし」というのは通称で、正式には「阪神タイガースの歌」というそうですね。そのまんまやね。

颪は日本で作られた漢字「国字」ということで、同じ国字である「凩」も出題しました。「おろし」もそうですが「こがらし」も「木枯らし」と書けば済むのにこういう漢字を創作してしまうのが日本人の感受性。「凪」「凧」も国字です。

ところでこれらの字を漢和辞典で探すとすると部首は何でしょう。円満字二郎さんの「部首ときあかし辞典」(研究社)によると、昔ながらの漢和辞典では「机」の右の「几」部に属するとされますが、最近では凩、凪、凧、凰を「かぜがまえ」に属するとして区別するようになってきているといいます。颪はそれらと違い「風(かぜ)」という部首の字の一つです。

「靡く」は誤答の多かった「たなびく」と混同されやすい語です。普通、草や髪は「なびく」、煙や雲は「たなびく」という使い分けはできていると思いますが、旗の場合がよく「たなびく」に風のように揺れてしまいます。旗はやはり「なびく」ものでしょう。

「風馬牛」も「馬耳東風」と混同されやすいとして一部で取り上げられます。前者は「互いに無関係なこと」、後者は「馬の耳に念仏」と同じ意味で「人の意見を全く気に掛けないこと」。しかし毎日新聞では、この言葉そのものがほとんど使われていないため、誤用として問題になった記憶もありません。

今回最も正解率が低くなったのは「楓」。「かえで」と読むのにその選択肢がなく、フウという音読みがそのまま植物名になることも知られていないせいと思われます。いま日本でカエデというと本来の漢字は「槭」。藤堂明保「漢字の話」(朝日選書)にはこうあります。「楓(ふう)は葉が三つに分かれており、槭(せき)というのは、手のひら型の葉をしていて、もともと同じではないのだが、どちらも秋にはみごとな紅葉となるので、古くから混同されることが多かった。日本では『楓』という字で両者をかね表し、かえで(蛙手から来たという)と訳した」「かえでの葉は、秋風にゆられてひらひらと動き、あふられて風に舞って飛んでいく。それはまのあたりに風の振動を表している。そこで『木+風』を合わせて楓(フウ)と書き表した」=写真はフウ。

蛇足ですが、風には「病気」の意味もあります。この時期、風邪などにくれぐれもお気をつけください。

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