漢字クイズ(テーマ・宮家と宮司)結果

9月29日~10月3日の回答割合は次の通り(★が正解)。
宮邸ぐうてい17%きゅうてい32%みやてい★51%
直宮じかみや28%じきみや★68%ちょくえい5%
華燭の典かしょくのてん★86%かじょくのでん5%かしょくののり9%
千家家せんがけ17%せんけけ22%せんげけ★62%
権宮司けんぐうじ6%ごんくうじ9%ごんぐうじ★85%

by モンキチ
この週は「宮家と宮司」。高円宮家の典子さまと出雲大社の「権宮司」の「華燭の典」にちなんだ出題です。

お二人の結婚の記事でも「宮邸」の語が出てきましたが、今回最も正解率が低くなりました。「きゅうてい」を選んだ人が多いのは別語「宮廷」と混同したか、または皇居が昔「宮城(きゅうじょう)」といわれたことの類推ではないでしょうか。実は手近の代表的な辞書数冊見たところ、この語を載せる辞書は見当たりませんでした。おそらく「高円宮邸」などの固有名詞が付いた語の略なので「宮邸」単独では辞書に載せるべき言葉とみなされなかったのでしょう。しかし単独でもよく使われますので、採録する辞書があってもおかしくないと思います。

いまほとんど使われない「直宮」の方が正解率が高いというのは皮肉です。ただこれは3択で一番ありそうという判断かもしれません。なお、常用漢字表の「直」の読みには「じき」はあっても「じか」はありません。

「華燭の典」の「燭」も常用漢字ではないため、毎日新聞用語集などでは「結婚式」に言い換えるよう示しています。そのせいとも思えませんが、結婚情報サービスのオーエムエムジーのかつての調査では、20代の男女で「華燭の典」を読めたのは13.5%、正確に意味がわかった人はわずか5%という結果が出たそうです。なぜか、首都圏に比べ阪神圏のほうが認知度が約2倍でした。そういえば独身時代、関西の知人に昔「華燭の典はいつ?」と冗談で聞かれたのを思い出しました。それはともかく、この漢字テストは85%。漢字クイズの挑戦者はある程度漢字に詳しいことがあるでしょうが、20代ではまだそれほど結婚式に縁がなかった人も、長ずるにしたがってこの言葉に接する機会が増えるのかもしれません。

「千家家」は62%。「千家」は大辞林によると「せんけ」とも読むので、「せんけけ」という選択肢は不適切だったかもしれません。ただ、歴史的にはともかく今回典子さまが嫁いだのは「せんげけ」というのは、ニュースやワイドショーで繰り返されていたので、もう少し高い数字になるかと思っていました。

「権宮司」の権は「権化」などに使われますが、神職の「権」は「副」の意味。権宮司を置くのは出雲大社など限られます。高い正解率になったのは、その職名を知っている人が多いためかというと、違うのではないかという気がします。しかし「権宮司」は知らなくても「権祢宜(ごんねぎ)」は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。類推はしやすかったと思われます。

さて、典子さまの華燭の典を伝える記事で「古式豊かに」という表現を久しぶりに見ました。「古式ゆかしく」が適切なので直しました。宮邸の「宮」からお宮の「宮」へ住まいが変わっても、古式にのっとった行事とは縁が切れないのでしょうね。ともあれお幸せに。

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