漢字クイズ(テーマ・馬)結果

1月6~10日の回答割合は次の通り(★が正解)。
寒立馬さむだちうま4%かんだちめ★87%かんりゅうば 9%
白馬の節会あおうまのせちえ★44%しろうまのせちえ31%びゃくばのせちえ25%
「馬庭」駅ばば19%まにわ★59%めにわ 22%
「馬喰町」駅ばくいちょう8%ばくろちょう★83%まぐいちょう 10%
「馬路」駅うまじ34%まじ★60%まろ6%

この週のテーマは昨年末に続き「馬」でした。年末は一般語でしたが、この週は固有名詞やそれに準ずる語、特に駅名が中心になりました。

駅という字が示すように、馬と駅とは切っても切れぬ関係があり、全国には「馬」が付く駅名が少なくありません。だからすべて「馬の付く駅名」にしてもよかったのですが、「白馬の節会」も捨てがたく、不統一を承知の上でこういうラインアップになりました。

「寒立馬」は1970年に生まれたとされる比較的新しい語です。青森県・下北半島にある尻屋小中学校の岩佐勉校長が「東雲に勇みいななく寒立馬 筑紫が原の嵐ものかは」と詠んだことが「寒立馬」の由来だそうです。それが「新日本大歳時記」(1999年、講談社)に採用され、「大辞泉」第2版にも載りました。正解率が今回最も高いことをみても、かなり知られていることがうかがえます。一地方の校長がつくった語が受け入れられ新しい日本語として認知されるというのは、日本語の懐の深さを示す好例といえるでしょう。

「白馬の節会」の「白馬」は「角川俳句大歳時記」によると「はくば」「はくめ」などと傍訓する文献があるそうですから、それらを選択肢に入れるわけにいきませんでした。そのぶん正解が多くなるかなと思っていましたが、今回最も低い数字となりました。やはり「白」を「あお」と読むなんて常識を超えているのでしょう。ただし、今だって色とそれを示す言葉が合致しているとは限りません。緑にしか見えない信号の色を「青」と言ったり、「緑の黒髪」という不思議な語が存在したりしています。

「馬庭駅」は群馬県。この二つの固有名詞に含まれる「馬」はいずれも「ま」と読むように、日本の地名の「馬」のほとんどは「ま」と読むといっても過言ではないと思います。つまり「馬」を「ま」以外で読む例を覚えておけば、それ以外は「ま」ではないかと当て推量できるのではないでしょうか。

「ば」と読む例の一つが「馬喰町駅」。「高田馬場」など「馬場」の付く地名も「ば」であり「ま」とはなりませんね。それから北海道のJR富良野線・美馬牛(びばうし)駅。あとは「馬路駅」の出題時の解説に記した高知県の馬路(うまじ)村。ざっとこれくらいの例外を覚えていれば、それ以外は「ま」と読んで大体間違いないのでは? ところが日本語はそんなに甘くありません。例えば①馬出②馬下③馬流――を読めますか? 「馬」はいずれも「ま」と読むのですが、それにくっついた漢字の方が難読ではないでしょうか。

正解は①まいだし(福岡市東区の地名であり地下鉄の「馬出九大病院前駅」がある)②まおろし(新潟県五泉市の地名でありJR磐越西線の駅名)③まながし(長野県小海町にあるJR小海線の駅名)。結局、漢字の読みに近道などなく、固有名詞は個々に覚えていくしかないということかもしれません。

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