漢字クイズ(テーマ・新年の季語 )結果

12月30日~1月3日の回答割合は次の通り(★が正解)。
橙飾るしめかざる28%だいだいかざる★54%とうかざる18%
かれは9%さなぎ16%ゆずりは★75%
米零すはやす12%めこぼす48%よねこぼす★39%

この週は1、2日にお休みをいただき、「新年の季語」3本のみでした。

「橙飾る」は意外に難しかったようです。かえって「橙」で出題した方が簡単だったかもしれません。ただし「橙」だけで新年の季語とする歳時記も少なくないようですが、果実として秋の季語とする歳時記もあります。「代々」に通じる飾り物としての橙はやはり新年に限るということで「橙飾る」としました。誤りの「しめかざる」は本来「しめかざり」で「注連飾り」「標飾り」「七五三飾り」という漢字が当てられます。「橙」は音読みでは「とう」ですから「とうかざる」はさほど外れてはいませんが、季語としては「だいだいかざる」です。

「楪」は逆に難読語と思った割に正解率が高くなりました。誤りの選択肢に無理があったのかもしれません。「暮らしのことば 語源辞典」(講談社)によれば、万葉集などではユズルハは「弓弦葉」と表記され、葉の輪郭が弓に弦(つる)を張ったような形であることに基づくという語源説があるそうです。そこでソチ五輪代表の羽生結弦(ゆづる)選手の名と結び付けられるグッドタイミングと思って出題しました。ただしこの語源説はいささか分が悪く、やはり「若い葉が生えるのを待って、後を譲るように古い葉が落ち、新旧の交代が顕著なので」という通説の方が有力のようです。

「米零す」が難しかったのは想定通りでした。「米」を「よね」と読むのは「米沢」などの固有名詞ではよくありますが、それ以外ではまずしません……よね? 季語としても、小さめの歳時記だと載ってないものが多く、出題者は職場の「角川俳句大歳時記」の新年の巻で知りました。それさえ収録句は一つのみで、死語といえるかもしれません。しかし、涙を米粒に見立てるなんて、ちょっとすてきだと思いませんか。「もったいない」という意味としての「コメをこぼす」というのも現代では失われた表現ですが、年明けから泣いている人に「泣くんじゃないよ、もったいないよ」と慰めの意味をこめて「米零す」という言葉を使ったのでしょうか。昔そんな使い方があったという実例をみいだしたわけではないのですが、日本人の優しさを示す美しい日本語として復活してほしいと思います。

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