漢字クイズ(テーマ・旧国名)結果

11月18~22日の回答割合は次の通り(★が正解)。
上野かみや8%じょうや2%こうずけ★90%
遠江とうとうみ11%とおとうみ★70%とおとおみ19%
豊前びぜん31%ほうぜん8%ぶぜん★61%
伯耆はくろ13%ばくろう8%ほうき★78%
上総かずさ★90%かみふさ5%じょうそう5%

この週は「旧国名」。きっかけになったのは、社会人野球日本選手権で「新日鉄住金かずさマジック」が優勝したことです。正確には、毎日新聞の千葉県版で、応援団が発したという次の呼びかけを見たことです。

「上総に優勝というお土産を持って帰りましょう」

社会人野球というのは、「都市対抗」でさえ実際には地域代表というよりは企業チームとしての色が強いと漠然と感じていたので、「新日鉄住金」を冠するチームの応援団が「上総」という旧国名を口にすることが、新鮮な印象として残ったのです。

上総の対になるのは下総(しもうさ)。「上」「下」とか、「前」「後」とかというのは旧国名によく見られます。これは当時の都からの距離の差を表したもの。「下総」の方が陸路では近いはずですが、昔は海路が当たり前だったことが、この国名だけでうかがえます。

「上野」と対になるのは栃木県に相当する「下野(しもつけ)」。ところで栃木県と群馬県の位置は「どっちがどっちだっけ?」と、ど忘れすることってありませんか? 西日本の人は特にそうじゃないでしょうか。ここで旧国名が役に立ちます。上野国の方が下野国より畿内に近いことを押さえておけば間違えることはありません。ただし「上野=群馬県」という対応関係を知っておかなければ何にもなりませんが。

正解率が最も低かったのは「豊前」。「備前」(岡山県南東部に相当)との混同が目立ちました。豊前はブで、豊後はブン。豊前・豊後を合わせると「豊州(ほうしゅう)」で、JR日豊(にっぽう)線、豊肥(ほうひ)線もこの類い。「豊の国」という場合は「とよ」。豊前も古代には「とよくにのみちのくち」といっていたようです。豊という字は読み方までバリエーション豊かですね。なお、「奈良県桜井市にも『豊前』という地名があって『ぶんぜ』と読みます」というツイートをいただきました。

「伯耆」は「ほうき」でJR伯備線は「はくび」。JR路線名は旧国名と読みが違うことがよくあります。また、伯耆といえば伯耆大山を連想する人が多いようです。しかし「大山」が伯耆大山であるとは限らず、神奈川県にあるのは大山(おおやま)。現在、紅葉シーズンでにぎわっていることでしょう。

「遠江」は読み方というより現代仮名遣いの問題。「地味に難しいぞ」というツイートをいただきましたが、けっこう高い数字でした。

さて、画像には今回取り上げた国を○で示しました。どれがどこか、お分かりになりますよね?

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