漢字クイズ(テーマ・風)結果

8月26~30日の回答割合は次の通り(★が正解)。
金風かねかぜ5%きんぷう★50%こんぷう45%
真風まかぜ50%まじ★30%まっぷ19%
凱風がいふう★85%きふう13%げいふう2%
風草かざくさ40%かぜくさ★33%ふうそう27%
二百十日にひゃくとうか22%にひゃくとおか★71%にもとおか7%

この週は「風」がテーマでした。挙げた語には直接関係しませんが、映画「風立ちぬ」がきっかけです。

宮崎駿監督の映画の題名は「風の谷のナウシカ」「紅の豚」など全て「の」という助詞で結ばれている、というのは一部でいわれていた話でしたが、今回の映画はその通例を破った最初で最後の作品となりました。監督本人がどれだけ意識していたかは別として、今にして思えばタイトルからも何らかの覚悟が感じられます。そういえば「ジブリ」とは「サハラ砂漠に吹く熱風」を意味するそうですね。

さて、今回「真風」が最も低い正解率となりました。「まじ」が正解なんてマジかよ?と思われたかもしれません。風の名称については、ちくま文庫「柳田國男全集20」所収の「風位考」に詳しい論考があります。マは「風の中でのいちばん重要な、始終問題になっている風という意味に、マの字を冠したか」、ジはヤマセなどと同じく「風のこと」と推測されます。「マジ」の方角としては南風を意味する例が多く、例外的に西南風または西風などということですが、さらに「驚くのは」香川県の一地方では、四隅の風をともにマジといっていること、と記されます。つまり方角はさほど問題ではなかったのかもしれません。それはともかく、「まかぜ」を選んだ人は、宝塚の真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんの名を意識されたのでしょうか。だとしたら、違う選択肢を設定した方がよかったかもしれません。

「風草」は当方の操作ミスでアップされるのが遅れてしまい、参加人数が少なくなってしまいました。改めておわび申し上げます。

「金風」はちょうど50%。秋の季語ですが、歳時記を見ると「秋風」の項に付随して少しだけ句を載せるか、または一句も載せないものもあります。金色はわび・さびを旨とする俳人の趣味に合わないのかもしれません。では秋風に色をつけるとすると何色がふさわしいでしょう。「白秋」という言葉もあるように、「白」でしょうか。毎日新聞「季語刻々」(9月1日付)では「青みたる二百十日の歯磨き粉 浦川聡子」という句について「二百十日の風だと青が合うな」と作者は思ったのだろうと、坪内稔典さんは評されています。

その「二百十日」、発音上はほとんど区別できない「にひゃくとうか」をひっかけの選択肢にしました。出題者としては71%は上出来だと思います。

「凱風」が最も正解率が高くなったのは、「凱旋」「凱歌」が頻出するので、常用漢字でないにもかかわらず凱の字がよく知られているせいでしょう。しかし「凱らぐ」となると相当難問です。ツイッターで、漢検か何かの問題で出てきて分からなかったという報告がありました。正解「やわらぐ」。では元富士銀行頭取の故・岩佐「凱実」さんは? 「よしざね」。全く、漢字の読みは風のように気まぐれです。

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