漢字クイズ(テーマ・暑さ)結果

8月19~23日の回答割合は次の通り(★が正解)。

極暑きょくしょ22%こくしょ32%ごくしょ★46%
流汗淋漓りゅうかんりんり★66%りゅうかんりんりん8%りゅうかんりんる26%
籐蓆とういす26%とうむしろ★61%ふじだな13%
霍乱かいらん9%かくらん★81%こうらん10%
処暑かしょ6%ししょ7%しょしょ★86%

この週は「暑さ」がテーマ。「処暑」を過ぎいったん暑さがやわらぎましたが、またぶりかえしましたね。「処暑」出題時の解説に「暑さが和らぐ頃とされる」と一般的な意味を記した後「『処』は、本来は『腰を落ち着ける』意とか。つまり『暑さはまだとどまる』ともとれなくはない」と書きましたが、その通りの気温になりました。

「千年猛暑」という言葉も飛び交い、40度を超えたとのニュースも続出した今年の夏。毎日新聞のニュースサイト「毎日jp」の「毎日ジャーナリズム」内「Listening あなたの声を聞きたい」というコーナーで「猛暑日より暑い 40度を超えた日をなんて呼ぶ?」と読者に問いかけところ、「酷暑日」が最も多く挙げられたようです。ほかに「熱射日」「烈暑日」「激暑日」「怒暑日」「火暑日」「超猛暑日」などが提案されました。

「こくしょ」という響きが耳になじんでいたせいでしょうか、今回「極暑」を「こくしょ」と間違った人が32%にも及びました。出題者は「きょくしょ」と答える人が多いだろうと踏んでいたのですが、正解率が50%を割り込むとは予想外でした。三つの選択肢がそれなりに分散し、この週で最も低い数字となってしまいました。たぶん「極寒」だと割によく使いますから「ごっかん」と正答する人はかなり多くなるでしょう。なぜか「極暑」という言葉は、あるのにあまり使用されないので、その分難しかったのかもしれません。

次に難問だったのは「籐蓆」で、誤りの選択肢「とういす」が26%と正解率を押し下げる要因となりました。ところで「籐」の字はよく「藤」と間違えられますが、ある国語辞典で「藤椅子」とあるのを見つけたときは鬼の首を取ったような気になりました。本文ではなく付録ページですのでチェックが甘くなったのでしょうか。もちろん辞書といえども間違いは発生します。ごく最近では、広辞苑の「那智黒」の語釈で産地が違うという指摘が記事になりました。

次に「流汗淋漓」。漓の字はあまり目にする機会はないでしょうが「距離」の離、「瑠璃」の璃と同じだろうという類推が働けばしめたものです。ツイッターでは「4文字ともさんずいで一目瞭然、表意文字である漢字の素晴らしいところですね」という声をいただきました。

「霍乱」も、これ単独では使う機会がなくても「鬼の霍乱」の霍と気づけば答えられたはずです。「霍乱」が今でいう熱中症の意味と分かればにわかにこの古臭い言葉が身近に思えてきます。ただ辞書ではまだ「日射病」という語釈にしているものが少なくありません。もちろん間違いではないのですが。そういえば毎日新聞「質問なるほドリ 『日射病』って最近聞かないね?」によると「熱中症」の語は江戸時代からあったそうです。

では、まだまだ暑苦しいので熱中症にお気をつけください。

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