漢字クイズ(テーマ・お盆と植物)結果

8月12~16日の回答割合は次の通り(★が正解)。

盆花ぼんか35%ぽんかん4%ぼんばな★61%
禊萩くさびはぎ11%みずはぎ17%みそはぎ★71%
麻幹あそう8%おがら★45%まこも47%
真榊しんさかき2%まさかき★66%まさき32%
酸漿あろえ21%すいば13%ほおずき★66%

この週は「お盆と植物」がテーマでした。

お盆といえば、校閲として要注意なのが「旧盆」の語です。「旧暦の盆」という意味なのに、8月15日前後のことを「旧盆」というケースがまま見られます。旧暦の7月15日は今年は8月21日ですから、お盆期間を7日間としても旧盆といえるのは8月18日から24日までです。ですから「旧盆の8月15日」は「月遅れのお盆の……」が適切。しかし今は8月に盆行事をする地方が多くなりましたので「月遅れの盆」という表記はあまり見なくなり、単に「お盆」と書くことが多くなりました。

では、それぞれの語について順にコメントします。

「盆花」はいわゆる重箱読み。「総花(そうばな)」と同じく、花を「か」と読んでしまいがちです。某局アナウンサーも「ぼんか」と誤っていたと、ツイッターで報告がありました。

代表的な盆花である「禊萩」はミゾハギともいわれます。これは溝に生えているからという語源説に基づく表記。ミソハギはみそぎに使われるからという説から。濁点のあるなしが語源にもかかわってきます。日本国語大辞典(小学館)は「『溝萩』は誤用という」としています。一方、「日本語源広辞典」(増井金典著、ミネルヴァ書房)は「みそぎ」説を「この花は禊に使うことはないので、この説は疑問」と退け、「『ミ(水)+注ぎ+萩』が語源で、墓に水をかけて供えた花、の意です」と別の説を支持しています。

「麻幹」は今回最も正解率が低くなりました。確かに難しい。ただし、きちんとした盆棚を飾る人が少なくなっていることの証左かもしれません。

「真榊」は難読とは思えないのですが、「まさかき」だと簡単すぎると思って「まさき」を選んだ人が多かったのではないでしょうか。結局、安倍晋三首相は靖国神社春の例大祭で真榊、8月15日は玉串料の奉納にとどめました。次に注目されるのは10月の秋季例大祭です。

「酸漿」は別表記「鬼灯」の方がお盆にふさわしいかもしれません。ご先祖様を迎える目印にするためですが、なぜ「鬼」の字が使われるのか、ご存じでしょうか。鬼は元々「死者のたましい」の意味だったからと思われます。「魂」の字だって「鬼」が付いていますしね。

ところで最近、根本的な疑問が寄せられました。「月遅れ盆のことをお盆というなら、7月15日に行う盆のことは何と呼んだらいいのか?」。考えたこともありませんでした。本来のお盆だから、単に「お盆」でいいのでしょうか。あるいは「7月のお盆」とするか。よく分からなかったので皆さんの声を伺いたいと思います。「私はこう呼んでいる」などの投稿をお待ちしています。

最近の「読めますか?」


校閲グループのお薦め本
「毎日ことば」のアカウント 
「毎日ことば」トップページへ
最近の記事
 
Top