いよいよ明日は投開票。参院選にあたって気をつけたいことをいくつかまとめてみました。

参院選も「公示」

今回行われるのは第23回参議院議員通常選挙です。参議院の通常選挙は衆議院の総選挙と同様に天皇の国事行為として「公示」されます(憲法7条)。公職選挙法上の総選挙は衆院選を指し、参院選は含まれませんが、憲法に書かれている「国会議員の総選挙」には参院選も含まれています。参院選「告示」などと書いてあったら迷わず直します。

改選数と定数の使い分けに注意

参院選は定数242の半数121(選挙区73、比例代表48)が、3年ごとに改選されます。定数と改選数の使い分けに注意。選挙のたびに勝敗を左右する1人区ですが、参院選では定数は2で改選数が1です。ですから参院選では定数1の選挙区はありません。また、定数・改選数とも1人、2人のように「人」などの助数詞をつける必要はありません。「定数2」「改選数1」のように書きます。

「比例区」としない

毎日新聞では、公選法にあわせて衆院選、参院選とも「比例代表」と表記することにしています。「比例区」とあった場合は、直すのが基本です。

年齢の数え方

公選法上の年齢の数え方は、一般的な満年齢の数え方と違い、「誕生日の前日」に1歳年齢が増えます。たとえば、7月22日が50歳の誕生日の候補者は、一般的には投開票日の21日時点でも49歳です。しかし、公示後の名鑑(名前や経歴などの一覧)や選挙関係の記事では、年齢を公選法にのっとって投開票日を基準とした50歳として扱うことにしています。

現職も立候補しています

今選挙の対象となっている議員の任期満了日は2013年7月28日です。投開票日は21日ですから、当然ですが現職のまま立候補している候補者が多数います。衆院選の場合、解散の時点で全議員が失職し「前職」になるのと違う部分です。

結果調の活用

衆院選、参院選、統一地方選挙後に総務省が結果調(けっかしらべ)という資料をまとめています。選挙関係の記事に出てくる投票率や過去の立候補者数などのデータの基礎になっているものです。結果調を活用すると選挙関係のデータを調べる時間が大幅に短縮できます。

迷ったらまず名鑑

選挙は名鑑に始まり名鑑に終わるといっても過言ではないくらい、名鑑の作成とチェックに力を注いでいます。名前の表記や経歴一つをとっても、どのようにするのがいいのかを出稿・編集の関係各所と綿密に相談しながら決定しています。名前の表記や年齢、肩書などで迷うことがあればまず名鑑を確認し、名鑑とそろえるようにします。

選挙紙面は「段取りとスピードが命」とよく言われます。以上のような基本を改めて確認しておきたいと思います。
【新野信】

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