漢字クイズ(テーマ・月と星)結果

7月1~5日の回答割合は次の通り(★が正解)。

天の羽衣あまのはねぎぬ1%あまのはごろも★98%てんのうい1%
天河あまが13%てんこう17%てんが★69%
斯界の泰斗きかいのやすと2%きかいのたいと49%しかいのたいと★48%
日月星辰じつげつせいしん★73%にちがつせいそう4%にちげつせいじん23%
織女星おりひめぼし43%しょくじょせい★53%しょくにょせい4%

この週のテーマは「月と星」でした。もちろん七夕を意識したものですが、「三保松原」に関係が深い「天の羽衣」を盛り込もうとして、星に加え月も入れたテーマになりました。

その「天の羽衣」が最も高い正解率。羽衣伝説は三保松原だけでなく全国的に伝わっているせいでしょうか。「竹取物語」でも出てきますが、かぐや姫はこれを着ると同時に人間の心が失われてしまい、さっさと月に帰ります。その後、竹取物語は富士山の語源に触れて終わります。それによると「不死の薬」と、それを焼くために登った大勢の兵士、つまり「士に富む」が掛けられています。これだけでなく、竹取物語ではさまざまな言葉の由来が語られますが、どこまで信頼してよいやら。なにしろ「物語」ですから。

「天河」は「銀河」の「銀」が「天」に置き換わった漢語だと思えば正解できたと思います。

「斯界の泰斗」は今回最も正解率が低くなりました。まあ、「その道の大家」とか、ほかに易しい言い方がいくつもありますから、わざわざこんな難しい漢語を使わねばならない必要はないですよね。

「日月星辰」。国語辞典では「じつげつせいしん」となっていますが、ネットの辞書では「にちげつせいしん」も許容するものがあるので、その選択肢は外しました。「日月」だけだと「にちげつ」とも読むので、四字熟語にもそれが及んでいるのでしょう。こういうネット特有の読みをどこまで許容するかは、問題作成での悩みの種です。ただいえるのは、ネットの読みにひきずられて「にちげつせいしん」とルビをふるのはやめた方がいい、ということです。

「斯界の泰斗」の次に難しかったのが「織女星」(写真)。「おりひめぼし」と読む人がいそうだと踏んではいましたが、予想以上に多いと思いました。以前出題した「牽牛」は96%でした。この落差は何なんでしょう。おそらく、「織女=織り姫」という意味上の一致が、読みにまで影響しているせいと思われます。そしてもしかしたら、一般的に「織姫」と送り仮名抜きで表記されることが多いことも、「織女」との読みの混同をもたらす一因かもしれません。なお、毎日新聞では「おりひめ」は「織り姫」と送り仮名を付けるのが決まりとなっています。

ところで、いま「織り姫」を入力しようとしたら「降り姫」と変換されてしまいました。これは単に変換違いですが、一種のしゃれとも思えます。羽衣伝説と七夕伝説は別物ではなく絡み合っているものが少なくありません。つまり、天界の織女が人間界に降りて水浴びしているところを、牛飼いの男に羽衣を隠されたうえ求婚され結婚するが、やがて羽衣を取り戻して天に戻る、などというものです。だから「織り姫」=「降り姫」。機械も時には味な変換ミスをやってくれるものです。

最近の「読めますか?」


校閲グループのお薦め本
「毎日ことば」のアカウント 
「毎日ことば」トップページへ
最近の記事
 
Top