最近、他紙のニュースサイトで、本文ではJR宇都宮線の「東鷲宮駅」なのに、見出しは「東鷺宮駅」となっているものがあった。

気になって念のため自社サイトを調べたら、社会人野球で「鷺宮製作所」が「鷲宮製作所」になっているものをみつけてしまい、頭を抱えた。

経験上、この二つが誤りやすいという認識を持ってはいたが……。

鷺宮(さぎのみや)は東京都中野区の地区名で、駅名は「鷺ノ宮」というのが校閲的豆知識。「鷺宮製作所」は社会人野球の強豪で、新聞でも時々みかける。

一方、鷲宮(わしのみや)は埼玉県の町の名で、2010年に久喜市などと合併し自治体名としてはなくなったものの、当地の「鷲宮神社」がマンガ「らき☆すた」の舞台として有名になり、その関連で目にする機会はむしろ増えてきた印象がある。

鷺は「鳥」の上が「路」、鷲は「就」だが、小さい字では見分けにくく、流し読みすると見間違うこともありそうだ。また、全国的に有名とまではいえないので、間違って読んだり、二つの別の地名があると認識していない人がいても無理はないかもしれない。

現在、グーグルで「わしのみや」と打つと、検索語候補のトップに「鷺宮」が表示され、「鷺宮」の検索結果が自動的に出てくるようだ(写真)。これは過去のユーザーの検索行動の蓄積を反映しているそうなので、実際に「鷺宮」のつもりで「わしのみや」と入力する人が多くいるということだろう。

ツイッター上では、鷺宮と鷲宮の間違いをひたすら指摘しているアカウントがあるが、字が似ている上、誤読する人が多いのなら、間違いが多いのも当然だ。改めて注意を徹底したい。
【大木達也】

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