漢字クイズ(テーマ・巳にちなみ)結果

12月25日~1月4日の回答割合は次の通り(★が正解)。

已に すでに★ 43% ちなみに 21% つとに 36%
「大神」神社(奈良) おおかみ 22% おおみ 29% おおみわ★ 49%
已己巳己 いこみき★ 47% ときめき 21% みこみき 32%
南蛇井 なだい 38% なんじゃい★ 54% みなじゃい 8%
蟒蛇 うわばみ★ 61% かなへび 27% つちのこ 12%
癸巳 きし★ 48% はっし 19% ほつみ 33%

年末年始は「巳にちなみ」巳に似た漢字と蛇に関する出題。三が日を休み、2週にわたって6語お届けしました。

最も低かったのは「已に」43%。想像ですが「已然形」で出題すると、もっと高い数字になったのは間違いないでしょう。学校で習った「已然形」という言葉を覚えている人は少なくないでしょうから。ただし「已」のその他の読みは、国語の先生など古文に関わっている人でないと知らないかもしれません。

「已」は漢和辞典によれば「やめる」「やむ」そして「すでに」の読みがあります。いずれも現代では「辞める」「止む」「既に」などの漢字が普及し、常用漢字でない「已」は使う機会がなくなっています。だから「已に」が読めなくても日常生活には全く支障ないでしょう。ただ、「已」が「巳」己」と酷似した別の字ということは忘れてはならないと思います。

「已己巳己」は多分、似て非なる字だということを教えるためにしか存在価値がない四字熟語です。「大辞林」などには「互いに似ているもののたとえ」とされていますが、たとえとしての用法は、古川柳にはあるようですが、少なくとも現代では見かけません。また「いこみき」と唱えるにしても、意味不明の暗号みたいで覚えにくいですよね。だから普及しなかったのでしょうし、ほとんどの辞書もこの語を載せていません。

しかし今回、この語に関しては回答者数が飛びぬけて多くなりました。ツイッターでは「妹がこの字で書き初めしていた」という報告もいただきました。見たことのない謎めいた漢字の連なりが、かえって好奇心を刺激したのかもしれません。

「癸巳」も難読でした。そもそも「巳」は訓読みの「み」は多用されますが、音読みはほとんど知られていません。以前出題した「上巳(じょうし)の節句」も正解率40%でした。

「大神神社(奈良)」も予想外の低率。奈良県在住者や古代史ファンには常識でも、そうでない人にはあまり知られていないのでしょう。なお(奈良)と加えたのは、他県に「みわじんじゃ」「おおがじんじゃ」と読む大神神社があるからです。

「南蛇井」は地名です。「大飯」を前につけると会話しているようで面白いですよね。実際に住んでいる人にとっては冗談では済まないかもしれないのですが、巳年に免じて許していただければ幸いです。

最も正解率が高かったのはなんと「蟒蛇」でした。これも数字は61%とけっこう低いのですが、今回総じて難しかったことの反映でしょう。なお、ここでの表示は蟒のつくりの真ん中は「大」ですが、「犬」が正字体のようです。巳と已の関係とは違い、字体の差ですので誤字ではないのですが、本来の字がネットで表示できないのは残念です。といいつつ、この字体の違いを当初は認識できず、出題する際に初めて気づきました。毎日新聞本紙では慌てて正字に直しました。

今年も出題者自ら学びながら楽しい漢字を紹介していきたいと思います。毎日新聞本紙ともどもよろしくお願いいたします。

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