漢字クイズ(テーマ・外来語の当て字)結果

12月17〜21日の回答割合は次の通り(★が正解)。
先斗町 さいどちょう 3% せんどちょう 12% ぽんとちょう★ 85%
米利堅粉 パンこ 2% メリーケーキ 1% メリケンこ★ 98%
十五三一 じゅうごさんいつ 6% とういつみいち 16% とおごうさんぴん★ 77%
莫大小 きせる 4% めりはり 36% メリヤス★ 60%
金平糖 きんぺいとう 3% こんぴらとう 2% こんぺいとう★ 95%

まずはおわびいたします。「莫大小」の解説で「伸縮性に富んだ織物」と書きましたが、「織物」ではなく「編み物」とすべきでした。読者の方からご指摘を受け、アーカイブは修正いたしました。

出たばかりの小学館「大辞泉」第3版によると「編み物用機械によって編んだ布地。織物が縦・横2本の直線の糸でつくられるのに対し、メリヤスは1本の糸による編み目のからみ合いでつくられる」とあります。お恥ずかしい話ですが出題時には「織物」も「編み物」もほとんど同じものという認識しかありませんでした。ただ、参考にした資料でメリヤスの説明として「織物」とあり、一般的にも同様の混同はあるように思います。しかし、ふつうの国語辞典では「織物」と書いてあるものは見当たらないので、何の言い訳にもなりません。せめて大辞泉を見ていればと悔いが残ります。

改めまして、この週は「外来語の当て字」がテーマでした。最も低い数字でも「莫大小」60%で、かなり高めの数字が並びました。あてずっぽうや消去法による正解を割り引くとしても、ふだんはあまり目にしないはずの漢字にしては、よく読めているといえるでしょう。

「先斗町」の由来については、解説に記したようなポルトガル語源説のほか、鼓の音に由来するなど、従来さまざまな説があったようです。広辞苑の編者として知られる新村出(しんむら・いずる)の「ぽんと町称呼考」は、ポルトガル語説を否定しませんが、そこからきたカルタの用語が由来だとします(講談社文芸文庫「新編琅玕記(ろうかんき)」所収)。この本はカボチャ、ジャガイモ、じゅばん、きせるなど、外来語とはわからないほど定着した日本語について多くのページが割かれています。

「米利堅粉」は、漢字はもちろんメリケン粉という言葉も使われることが少なくなっていると思いますが、今回最も高い数字。それにしても元の漢字はすたれても「米国」が新聞で今も多用されるのは皮肉です。だって小麦粉なのに「米」ですから。意味と関係ない当て字だからしようがないのですが。

「ぴんからきりまで」などの「ぴん」に至ってはポルトガル語由来ということが全く意識されないといっても過言ではないでしょう。なお「十五三」は採用している辞書が少なくありませんが、「十五三一」を見出し語にする辞書は調べた限りではありませんでした。「ぴん」まで付けるのは辞書に採用できないほどの俗語ということでしょうか。

「金平糖」は簡単でした。しかし解説で「バレエ『くるみ割り人形』で女の子は『金平糖の精』となる」と書いたのは、出題者が見たDVDでは間違いないので訂正していませんが、女の子とは別に金平糖の精が出てくる演出もあるという指摘がありました。「莫大小」と同じく、一つだけでなくできるだけ多くの資料で確認しなければならないという当たり前のことを再認識させられました。

2013年はもっと注意深く、しかも面白い文章をつづっていきたいと思います。よいお年を。

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