漢字クイズ(テーマ・ニュースと四字熟語)結果 

10月22~26日の回答割合は次の通り(★が正解)。
有職故実 ゆうしょくこじつ 15% ゆうしきこじつ 31% ゆうそくこじつ★ 54%
論功行賞 ろんくこうしょう 5% ろんこうぎょうしょう 16% ろんこうこうしょう★ 78%
蛙鳴蝉噪 あめいせんそう★ 41% けいめいせんそう 42% けいめいたんそう 17%
鬼手仏心 おにでほとけごころ 3% きしゅほとけごころ 8% きしゅぶっしん★ 89%
夜郎自大 やろうじたい 20% やろうじだい★ 65% よろうじだい 15%

この週は「ニュースと四字熟語」がテーマでした。

四字熟語にはなぜか人気があります。書店には四字熟語に特化した辞典が並んでいますし、「太宰治の四字熟語辞典」(円満字二郎著、三省堂)なんて本もあります。そして大相撲の昇進力士の口上。いや、これは別に四字熟語と決まっているわけではないのですが、今回横綱になった日馬富士の口上も「全身全霊」でした。大関・琴奨菊が「万理一空」というマイナー四字熟語を持ち出して私たちをとまどわせたのも記憶に新しいと思います。

今回の正解率ですが、最も低い「蛙鳴蝉噪」は別として、かなり高い数字を予想していた出題者としては全体的に意外に低めという印象を持ちました。

「有職故実」は「職」を「そく」と読むところが難しいのですが、それ以前にこの言葉を知らない人が多いのかもしれません。

「論功行賞」は特に想定外の数字となりました。解説に「今回の野田第3次改造内閣も、民主党代表選の論功行賞の面が指摘されている」と書きましたが、その直後に、野田首相再選を支持した田中慶秋法相が辞任。またしてもこの言葉が繰り返されることになりました。しかしマスコミや政界では常用語でも一般的に通用しているとは限らないということを、78%という数字が示しているように思います。

「蛙鳴蝉噪」「鬼手仏心」は今年のノーベル賞にちなんだ言葉。文学賞の莫言さんの小説「蛙」(邦訳「蛙鳴」)は中国の少子化政策をテーマにしたもので、蛙(かえる)と赤ちゃんを表す娃(あ)を掛けた題だそうです。

「鬼手仏心」は山中伸弥さんの若い頃を紹介する記事から取りました。外科医に関して使われるので比較的新しい言葉と想像されますが、出典は分かりません。広辞苑では1991年の第4版から入っています。

「夜郎自大」の選択肢では「やろうじたい」「よろうじたい」の間違いを仕掛けました。前者は「大」の濁点がないというだけなので、正解は分かっていたのに見間違いで選んだ方もおられるでしょう。出題者が注目したのは後者で、「夜」が「や」か「よ」かはこれまでの正解率(「短夜」50%、「夜話」56%など)から迷いやすいというデータが出ています。今回は15%の人が「よ」を選びました。

ところで、住友生命が毎年公募している「創作四字熟語」の締め切りが11月5日に迫っています。過去の優秀作品を振り返ると、思わず笑ってしまうのが「四四四四」(ヨン様、2004年)。その後の運命を思うと思わず泣けるのが「一松懸命(いっしょうけいめい)」(震災に耐えたが今年伐採された奇跡の一本松のこと、2011年)。

「鬼手仏心」もひょっとしたら、誰かの創作四字熟語だったのかもしれません。ニュースにぴったりはまる創作四字熟語を考えて応募してみませんか?

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