漢字クイズ(テーマ・最近の「余録」から)結果

10月15~19日の回答割合は次の通り(★が正解)。
東京日日新聞 にちにち★ 93% ひび 7% ひにち 0%
大滝秀治 おおたきしゅうじ 21% おおたきひでじ★ 72% おおたきひではる 7%
仲井真弘多 なかいまこうた 26% なかいまひろお 10% なかいまひろかず★ 64%
警鐘 けいこく 1% けいしょう★ 99% けいてき 0%
油井 ゆい 17% ゆしょう 8% ゆせい★ 76%

この週のテーマは「最近の『余録』から」。余録とは毎日新聞1面コラムのことです。「余禄」(余分の利得)ではありません。よく間違われるので念のため。

毎日新聞を購読されていたらお分かりでしょうが、10月から余録の振り仮名を増やしています。固有名詞に加え、常用漢字でも読みにくいと思われるものにはルビが振られています。

それまで固有名詞以外の一般語については、常用漢字はほぼ読み仮名を付けていませんでした。校閲はその決まりになじんでいますので「垂直離着陸輸送機」などにもルビを振られると「えっ、こんなものまで」と驚いてしまいます。一方、「なぜこれには振られていないのだろう」と思う語も少々あります。

そこで、10月の余録からルビが振られた4語と振られなかった1語を「読めますか?」と出題してみました。なお、毎日新聞のニュースサイト「毎日jp」に残る余録のアーカイブの振り仮名は、新聞でのルビと必ずしも一致しません。

まずは新聞週間にちなみ「東京日日新聞」の「日日」。今は存在しないにもかかわらず93%と高い正解率でした。ところでこの語にルビが振られた10月12日の余録には「七十二候」の語があり、それにはルビがありません。この漢字クイズで以前出題したときの正解率は66%でした。

次の二つは人名。「大滝秀治」は「しゅうじ」と読む人がもっと多いかと予想していました。「仲井真弘多」は出題した日の毎日新聞夕刊1面に写真付きで出るなど頻繁に報道に登場しますが、今回最も低い正解率になりました。まだまだ沖縄への関心が薄い表れでしょうか。

続いて一般語から「警鐘」。余録にルビがあるのを目にして「こんなの誰だって読めるよ」と思いましたが、家人にテストすると「けいてき」と答えられてしまいました。でもこの漢字クイズでは100%近い正解率でした。

最後の「油井」。今回の問題のうち、これだけは余録にルビが付いていませんでした。しかし「せい」の音読みは実は難読ではと思い出題、4人に1人が不正解でした。固有名詞としての「ゆい」と思った人も多少いるでしょうから、単純に数字だけで判断しない方がいいのですが、少なくとも「警鐘」よりは読み仮名が必要だったといえるかもしれません。

かくのごとく、どういう語が読みにくいかという判断は難しく、試行錯誤、暗中模索です。しかし皆さんのおかげで、正解率のデータがこうして蓄積されていきます。明日の紙面に生かしていきたいと思います。というわけで、次週「ニュースと四字熟語」の結果をお楽しみに。
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