漢字クイズ(テーマ・祇園祭)結果

7月9~13日の回答割合は次の通り(★が正解)。

御霊会 おんりょうえ 10% ごりょうえ★ 85% ごれいえ 5%
舁き山 うきやま 4% かきやま★ 32% ひきやま 64%
かね★ 63% まさき 15% まさかり 22%
神幸祭 かんこうさい 14% しんこうさい★ 58% みゆきさい 28%
貞観 ていかん 32% じょうかん 26% じょうがん★ 42%

この週は祇園祭にちなむ出題でした。

by かずっち
ちなみにギの字は「祗」とよく間違われます。つくりの下に「一」が付くのは別字ですので要注意です。(おすすめ関連エントリー「一本取られた祇園 地名のお話」)

祇園祭の発祥は「牛頭天王と蘇民将来伝説」(川村湊、作品社)によると「人間に災厄をもたらす神、荒ぶる『御霊』を鎮めるための祭が、祇園の『御霊会』にほかならなかった」。そして始まりとされるのが、当時の暦で貞観11(869)年6月7日。その直前の5月26日に三陸沖で大地震が起こっています。だとすると、その災厄を鎮めるために祇園祭が生まれたのか、と思いたくなりますが、同書に引用された「祇園社本縁録」では「大疫」「疫病」の字はあっても地震には一言も触れていないようです。当時の京都の人にとって、知ったことではなかったのかもしれません。

それはともかく、「貞観」は東日本大震災以来にわかにニュースに取り上げられる頻度が大きくなった年号です。が、読みは難しかったようです。

さて、「動く美術館」とも称される豪華な京都祇園祭に対し、勇壮な博多祇園山笠も注目度は負けていません。そのクライマックスの頃の記事で、必ずといっていいほど出てくる漢字が「舁」。かご舁きの舁ですが、普段目にしない字です。果たして「舁き山」は今回最も正解率が低くなりました。

by nico
注目すべきなのは、間違いの「ひきやま」が正解の「かきやま」の2倍だったということです。実は毎日新聞でも同じ間違いを犯したことがあります。社内データベースで偶然見つけたのですが、某地方版で「舁き山」の舁に「ひ」という読み仮名があったのです。舁が常用漢字でないのでルビを振るのはいいのですが、曳き山と舁き山では大違い。自戒したいと思います。

「神幸祭」は素直に読めば正解ですが「神田(かんだ)」などの読みに引きずられると間違えます。「かんこうさい」は「還幸祭」と書き、解説でふれたように「後の祭り」の語源とされています。

「地団駄は島根で踏め」(わぐりたかし、光文社新書)の一節を紹介しましょう。八坂神社の祢宜(ねぎ)の話で「『一七日の先の祭りは神幸祭、二四日の後の祭りは還幸祭といって、神様が町なかにお出ましになって、また御神輿に乗って還ってくるお祭りです。後の祭りがさみしいとか、軽視することなど絶対にありません』と、『後の祭り』という言葉が祇園祭に由来する、とされていることに納得がいかない様子」とのこと。それではどうして「後の祭り」が「手遅れ」の意味になったのか? 著者は実際に訪れ、「ああなるほど」と納得します。ここにその解釈を記す余裕はないので、本をご一読ください。

同書の副題は「行って・見て・触れる《語源の旅》」ですが、出題者は今年も祇園祭に行きそびれてしまいました。体力がなくなって「後の祭り」とならないうちに見ておきたいものです。

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