漢字クイズ(テーマ・囲碁)の結果


5月14〜18日の回答割合は次の通り(★が正解)。
本因坊道吾 ほんいんぼうどうご 52% ほんいんぼうどうわ★ 26% ほんにんぼうどうあ 21%
塔頭 たっちゅう★ 48% たとう 9% とうず 43%
碁会所 ごえしょ 10% ごかいしょ★ 87% ごかいどころ 3%
碁客 きかく 28% ごかく★ 55% ごきゃく 17%
碁敵 ごがたき★ 62% ごかなえ 4% ごてき 34%

この週は本因坊決定戦スタートにちなみ「囲碁」についてでした。

その本因坊戦の観戦記を作家の内田康夫さんが毎日新聞朝刊で連載しています。「将棋はパズル、囲碁は謎解き。布石を打ったものを収斂(しゅうれん)させるミステリーの世界と似ている」と内田さんは語ります。そういえば「布石」は囲碁由来の言葉ですね。

以前「布石」は「石を布(し)くこと」だから「布石を打つ」は「石をしくことを打つ」ということになり変ではないか、という読者の質問をいただいたことがあります。これは「ホームランを打つ」「湯を沸かす」と同じく結果が先にくる表現で、誤用ではありません。

囲碁が語源の言葉は他にもたくさんあります。「一目置く」「岡目八目」「局面」「捨て石」「定石通り」「駄目」……。囲碁がいかに日本文化に浸透していたか、このことだけでもうかがえます。このうち「岡目八目」「定石」は前に漢字のクイズに出題したことがあり、今回それ以外の語をどれにしようかと悩みましたが、ごらんのラインアップになりました。

最も難しかったのは「本因坊道吾」で、4人に1人しか読めませんでした。知らないとどうしても「どうご」と読んでしまいますよね。山下敬吾(けいご)さんが自分の名から字を取った号ですが、なぜか読みは「わ」。ちなみに毎日新聞では「本因坊道吾(どうわ)」と読み仮名つきで表記していますが、他紙では「山下敬吾本因坊」などとして号は書いていないようです。このあたりも知名度が上がらない一因かもしれません。

出題者は全く碁を打ちません。碁会所にも縁がないので「たぶん『ごかいしょ』なんだろうけど、もしかしたら『ごえしょ』かも」と思いつつ、確認しませんでした。漫画「ヒカルの碁」(名作!)を読んで、総ルビなので「ごかいしょ」と分かった次第。

新聞では常用漢字にルビは振らないことが多いので、時々簡単な字でも読みが分からないことがあります。「碁敵」も以前新聞で見かけて何となく「ごてき」と読むのだろうと思っていましたが、辞書で「ごがたき」と知りました。敵(かたき)は常用漢字表にある訓ですが、こういう語には読み仮名が欲しいところです。

どこまでルビを振るべきかの線引きは難しいのですが、この漢字クイズでは皆さんのご協力のもと、正解率という貴重なデータが得られていますので、参考にしていきたいと思います。
(Photo by Chad Miller)
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